国内旅行を楽しんでいます

国内旅行を楽しんでいます

自分の住む国の美しさを知る国内旅行

若い頃は外国ばかり旅行ばかりしていました。日本なんて小さな島国にこもっていてはダメだ、もっと大きな世界を見なければいけない、なんて思っていたのです。国内旅行の魅力に気がついたのは30才を過ぎた頃のことでした。旅先で、外国人から日本のことを訊かれたのです。こんど日本を旅行しようと思うのだが、露天風呂はどこの温泉が良いか、京都以外で情緒のある古い町はどこか、という内容でしたが、私はほとんど答えられませんでした。そして相手の外国人の方が、日本人である私よりも日本のことに詳しいことに気がついたのです。これではいけないと思いました。私は日本人なのに、日本のことはほとんど知らず、母国よりもオーストラリアのほうがよく知っているくらいだなんて間違っていると思ったのです。

そこで予定より少し早く日本に帰ると国内旅行に切り替えました。まず向かったのは静岡でした。私はまだ富士山を見たことがなかったからです。日本晴れの空にそびえる富士山はあまりにも美しく、感激のあまり言葉を失うくらいでした。エベレストにもキリマンジャロにも負けない世界一の美しい山だと思いました。それから登山を開始し、8合目の山小屋に泊まりました。荒涼とした景色を眺めながら、日本にもこんな場所があるのだと驚きました。

私は自分の無知を恥じ、以来、毎年国内旅行にいくようになりました。若い頃に広い世界を見ておくことはたしかに大事ですが、自分の住む国の美しさを知らないことはとても恥ずかしく、そしてもったいないことです。若い人はぜひ国内旅行に行くべきだと思います。